ヨーロッパでは18世紀初頭まで、磁器の製法が解明できませんでした。古くからシルクロード経由等で美しい中国磁器がもたらされましたが、生成方法は東洋の神秘であり自国でそれを生産することはできませんでした。
17世紀に航海が発達し、中国や日本の磁器製品が手に入るようになると、その純白な表面と多彩な色絵に対する関心はヨーロッパ中で高まり、伊万里や柿右衛門の磁器を王侯が争って求めました。
ヨーロッパで最初に磁器生成方法を発見したのは、ザクセンの選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世(後のアウグスト2世強力王/在位1694-1733)でした。